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natsuno07

詩のクロッキー帖

author: natsuno07
空飛ぶ色いろ

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花の色は

かすれかすれのくせに
なにか問題でも?という様子ででてきた
今後の3年後の10年後の
こんなことをいったい何年やるのよというような
試し刷りというようなものに
ほとほと嫌気がさしてしまった

試案はともかくイエローはともかくマゼンダがない
思案はたっぷりイエローはまあまぁでもマゼンダはない
といったようについ変換しやすいシアンだけが
妙に意味深く記憶に残りがちだけれど

ないのはマゼンダだ

よくも だ を重ねてくれたね
わかってるけど
今後も3年後も10年後も
生きていることができるのだとしたら
住所氏名年齢にまっすぐ向き合って
なんでこんなに線がはいるのかとか
どうして色が汚いのかとか
派手過ぎはしないかとか
いくらなんでも地味すぎだろうとか
きちんと考えておくべきだとおもう

とまたまた「しあん」ばかりが
頭に入ってきがちで
そもそも
なにが足りないのか忘れ
そして取り返しのつかないほど
時はたってしまう
すぐ12月になってしまうくらいに

ないのはマゼンダ

花っぽい色
夢的な色
バスの座席のところに
つい忘れてきてしまった折り畳み傘みたいな色
ながめせしまに
いいそびれた色
その春めいた色
たとえば
そのような色

2018-3-28








シア・シュガー

シア・シュガー
という名のマニュキュアの
白い指先で物語をなぞる
少し溶けて固まったお砂糖色の
甘い指先

クシャクシャにして
捨ててあったネガフィルムの窓から覗くと
真っ白な唇をした
あなたが屈託なく笑っている
夏に刻まれた逆向きの日付

空もよく晴れている
あなたの物語が
ゆがめられると
水のなかで
笑顔が気弱に泳ぐ

砂糖の味がする指先で物語をなぞる
ゆらゆらと浮かび上がる
正確な向きの日付
夏の快晴

平和な光のなかで
ゆっくり定着していく
あなたの物語を祈る
手を宙にかざして
息をふきかける







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